十字和子写真展「中国・渾成の大地」

2009年5月9日~2009年5月16日
開催日2009年5月9日~2009年5月16日
問合せ画廊 岳・ギャラリー コロン
この地球上の何分の一かを占める面積、とてつもなく広大な中国大陸、その中国を旅するには「北は馬で、南は船で」と言われただけあり、南は揚子江の支流が至る所網目状に大地を潤している。川と言ってもまるで海のように果てしなく広い。しかも支流なのである。また北は行けども行けども黄色い大地が続く。不毛の砂漠の中に緑の樹木が見えてくると、まさにそこはオアシス。その緑の中に町があり村があり人の匂いがある。
1987年、1988年、1997年、2000年、2002年と訪れた間に一部の町や村、都市に押し寄せる文明の波と人々の生活の変貌、そのすさまじいスピードの社会変化の中で、数え切れない程の多くの民族、言語、慣習、文化が生きのびをかけて戦いあるいは消えてゆく…広大な砂漠の中の砂の一つぶにも満たない人間の生命(いのち)。だが
その大地に生きる逞しさ、素朴な風貌の中の品格。混沌として生成される人と大地のハーモニーその大地の呼吸に私は魅了される。

[日程] 5月9日〜16日

[時間] 11:00〜18:00(最終日〜16:30)

[出品作品]
写真 約35〜36点モノクロ(4点カラー含む)
サイズは主に半切(一部大四ツ)
主に中央からはずれた辺境あるいは西域を中心に中国の人と風景を切りとった作品。

[十字和子プロフィール]
1951年 北海道生まれ
1993年 「西北辺境州の顔」写真展(日立シビックセンター/日立)
1994年 「西北辺境州の顔」写真展(松明堂ギャラリー/東京)
1998年 「北パキスタンの人々」写真展(ギャラリーマキ/東京)
1999年 「Portraits of China」写真展(ギャラリーブロッケン/東京)
2000年 中国「渾成の大地」写真展(ガレリエ絵夢/横浜)
2001年 グループ展・ことばをこえて「インド・人の大河」写真展(かながわプラザ/横浜)
2003年 インド「ラダックへの道」写真展(コニカミノルタプラザ/東京)
2005年 インド「Time Stands Still」写真展(ギャラリーマキ/東京)
2008年 ウズベキスタン「Nowhere between Somewhere」写真展(ギャルリドウミ・ソメーユ/東京)

Photo Books
写真紀行「西北辺境州の顔」パキスタン(1996/日本アジア文学協会発行)
中国「渾成の大地」(1999/Mole発行)
インド「人の大河」(2001/アジア文化社発行)
十字和子写真展「中国・渾成の大地」 画像1

会場

会場画廊 岳・ギャラリー コロン

問合せ先等